2022.2.5 sat. - 2.13 sun.
佐野はるか 展
「かつて愛犬が死んだとき、骨壷を作ってあげました。骨になった上に、芽が出てくるような感じがいいかな⁈と思って作った蓋物が作風のもとになっています」とは、2009年佐野はるか展でのご本人のコメントです。
しばらくの間、このシリーズの制作発表がなかった佐野さんですが、試行錯誤はあったようです。
今だからこそ作りたい陶函の制作に取り組んで下さいました。
「摸刻をたくさんしたので、カタチが持っている法則など、有機的なラインは的確に再現できます。でも、そのままというのではなく、そのリアリティーを残しつつ、実在しないカタチを表現したいと思っています」 という言葉からも伺えるように、作品は細部にまで神経が行き届いています。
かつて縄文土器に出会った時の衝撃をイメージして作り続けている、ぐい呑み、カップなどの器も出品されます。
サボア・ヴィーブルでは、7年振りの展覧会開催です。