竹本亜紀さんの作品は、色を重ねて描かれた抽象画のようですが、光を透過するガラスの特性が充分に生かされています。
エナメル彩と筆のタッチを楽しみながら描かれた薄いガラス板を何枚も重ね合わせることによって、絵具だけでは表現しきれない奥行きを感じさせます。
「子育ての中、絵本から伝わる絵の楽しさを知りました。具象的な絵を作品に取り込んでみようかと、子供の日常の一コマを描いたエナメル彩を、加飾してみました」と。
子育てが一段落し、作家活動を再開した竹本亜紀さん。
9年振りの展覧会では『ツヅレオリ』というタイトルのかつての作品に新作が加わります.