2013.1.6 sun. - 1.21 mon.
みかわち焼 展/Mikawachi yaki
平戸藩の御用窯(ごようがま)として、繊細なやきものをつくり続けた街。「みかわち」(長崎県佐世保市)。江戸時代は平戸藩主や徳川将軍家へ、そして江戸時代末期から明治、昭和にかけては,ヨーロッパで高い評価を受けました。この街では、職人肌のロクロ師絵師たちが、いまも献上品のように、繊細で凛とした器をつくり続けています。
骨董好きの間では「平戸焼き」として知られている焼き物が、現在の「みかわち焼き」です。
平戸藩の厚い保護のもと、江戸時代のさまざまな経済の荒波に巻き込まれることなく技術の粋を極め、幕末(1800年代)から20世紀半ばまでに輸出された焼き物はヨーロッパの人たちの心を魅了してきました。
しかし高度成長期以降、みかわち焼は「時代遅れ」の烙印を押され表舞台から遠ざかっていました。
400年という長い年月に培った窯の伝統技術を絶やすまいと、、、
改めて今、それぞれの窯元の若き継承者たちの情熱が集結しました。
白く、薄く、美しい磁器の生地。
豊富なバリエーションが楽しめる器の形。
繊細かつ惜しみなく描かれた、職人肌の絵付け。
昨年1月に続き、二回目の「みかわち焼き展」です。
手仕事や素材感が見直されている今こそ、改めて「みかわち焼き」の器の魅力を再認識してください。