2013.1.24 thu. - 2.3 sun.
中川 久嗣 展 「木のいろいろ・木のかたち」/Hisatsugu Nakagawa 木工
それぞれの木の目や硬さを、手で触って確かめながらのカタチ。質感・色合いなど、異なる木の個性が引き立て合うようデザインされた、アートの心。「木」が大好きな中川久嗣さんの作品は、なにより自由でとらわれのないユーモラスな発想が特徴です。
現在の地、山中湖に移り住んで25年余り。「ここに移り住んだことが、自分にとっての制作上の原点になっています。自然を感じながら暮らしてみて、銘木とか板で組むとかいう木工特有のこだわりがなくなりました。アイディアによっては素材は使い方次第。かたまりからカタチを彫り出して自動車を作ったり、木の枝を生かしたカタチを考えたり、木のふしや割れ目、虫食いなども愛おしいと思えるようになりました」と。
中川さんの作品は、テーマをきっかけに、欲張りなアイディアと創造する喜びにあふれています。今回の個展では、D.M.写真の“ワイワイ・ガヤガヤ”というタイトルの小さい椅子を始め、インテリアとしての楽しい作品が幅広く揃います。
サボア・ヴィーブルにとって長いご縁を持つ中川さんの久しぶりの個展です。楽しみです。