2013.3.30 sat. - 4.7 sun.
竹下 鹿丸 展
「この陶芸の道以外のことは考えたことがないので、、、」と、
いつも謙虚な竹下鹿丸さん。
栃木県益子在住。
ご両親そろって陶芸家という環境に生まれ育ち、
ごく自然に土を焼く仕事に携わっていったそうです。
2011年の震災で穴窯が壊れ、
2012年に竜巻で家が倒壊するという、
思いもかけない災害に、次々と見舞われた鹿丸さんです。
2012年3月に穴窯を作り直し、今回が2回目の窯焚き。
「家の修復作業もあってまだまだ落ち着かない日々ですが、
この仕事を元に戻す事しか考えていないので、、、」との談。
自分のモチベーションを下げず、
益子の地の土を焼くという、土もの特有の詫びた味わいにもこだわり、
仕事と日常とがたんたんとかみ合っている、
若き35歳の陶芸家です。
全長11メートルの穴窯を埋める作品制作に約3ヶ月を要し、
1週間から10日間、窯を焚き続けます。
「土の焼締、磁器の焼締と成形した器が窯に入っていますが、
どれだけ無事に採り出せるかは分かりません」。
終わりのない、土ものへの挑戦と醍醐味をご堪能ください。