2013.5.11 sat. - 5.19 sun.
立花英久 塑像展 「昨日」 —レアリテと僕との間で 11—
昨日
なにかを作るときとか、書きものをするとき、あるいは、ひとと話をするとき、およそ考えたりするときに、気づけばわたしは「昨日」のことを題材に語りはじめている。わたしにとって「今日」という日は「昨日」でできており、言うなれば、わたしは一日遅れのひとである。
「僕のうしろに道はできる」のではなく、僕のうしろがせめて道になっていてほしい、という願望が「今日」をこしらえる。
ああ、「明日」なんて地の果てだ。
立花英久
© Hidehisa Tachibana, 2013