2013.6.22 sat. - 6.30 sun.
片山 亜紀 展
年月を重ねた自然界の片鱗を感じさせる、漂うような縞の文様。居心地の良い納まりを保っている、有機的な曲線のフォルム。シンメトリーを避けた手びねりによるバランス感覚は、まぎれもなく片山亜紀さんに備わった天性としか言いようがありません。
片山さんは、今年に入ってから2ヶ月半ほどアメリカ・コロラド州に滞在し、“日々制作三昧”という、贅沢なレジデンスプログラムに参加しました。「忘れていた学生気分を満喫してきました。こうしたらどうなるのかしら?と、試行錯誤しながらの制は、改めて物づくりの楽しさに満ちた日々でした。制作に追われていたここ数年間の日常を離れて、貴重な体験でした」
「2ヶ月半が私にとって良い時間だったので、今、気持ちに余裕が出てきました。先を見据えてワクワク感の中で制作しています」と。
今回の展覧会では、広島の実家で制作された新作を始め、アメリカで制作した陶作品や、リトグラフのような平面作品も出品されます。
新風が吹き込まれ、気分も新たな片山亜紀さんの楽しみな展覧会です。