2014.4.30 wed. - 5.11 sun.
鎌田 克慈 展
微妙に揺らいだライン。薄くシャープな今様のフォルム。見慣れている漆器の印象にとらわれず、素材を意識し、フォルムという自分の美意識にこだわっている鎌田克慈さんの乾漆の器です。
「ガラスや焼き物が持っている“うねり”のラインが好きです」という鎌田さん。フォルムの基となる原型は自ら作ります。心地の良い有機的なバランスを狙って粘土で形を整え、素焼きにした陶器を原型にして乾漆の器を制作しています。そして鎌田さんの器は、なにより『使う』ことを目的に作られています。「基本的には“うねり”のシリーズがテーマですが、今回は実用性の高い小鉢など、生活に踏み込んだアイテムを作ってみました」と。
「新たな方向性を具現化し、ものを作り出す日々に幸せを感じながら仕事を進めています」という鎌田さんの展覧会です。