2005.7.5 tue. - 7.13 wed.
北野 敏一 展/Toshikazu Kitano 磁器
2005.7.5 [tue] – 7.13 [wed]
サボア・ヴィーブルでの個展は、1994年以来今年で10回目というご縁の深い作家です。
九谷青窯で作陶の後、独立。
個人作家として、個性をどう表現しようかと、3年位ものあいだ試行錯誤。
数多くの器を手がけている内、自然に身についてしまった『九谷青窯らしさ』をぬぐい取ろうと、土物に挑戦した事もありました。
磁器の写しの器の制作を自分の仕事と決めてから、古染付、李朝などの本科を勉強するべく、熱心に博物館や美術館を観て回り今日に至っています。
北野さんの絵付けは、手を抜かない実直さが魅力です。
ひとつの器にかける絵付けの時間は、計り知れません。
かといって職人肌でもなく、北野さんらしいおっとりとした暖かみや、ユーモアのセンスが加味され、個性がいきています。
染め付け、鉄絵、白磁など、飽きのこない使いやすい器がそろいます。
すっと手が出るなじみやすい器ですが、北野さんの制作エネルギーを感じとれることがうれしいです。