2014.11.8 sat. - 11.16 sun.
西浦 裕太 展
361°にある景色は風の中に紛れています。氷の中に閉じ込められています。香りに化して記憶を呼びます。
相変わらず「風景」というキーワードを手掛かりに制作をしています。ものとものの間に風景が見え隠れすることがあります。例えば、人と時間という関係の中にその人物の風景が見えたり、ぽつんと置かれたテーブルと椅子の間には、その場に居合わせた人々の会話や食べ物の香りなどの風景が広がったり。
今回のタイトル『at361°』は、あるかもしれないし、ないかもしれない景色。360°はここでは、ある人の今までの時間や記憶、日常のこと、今見えているもの。その人にまつわるすべてのこと。でもそこには、プラス1°の景色があるのだと思います。
実際には見たことがないのに、どこかで見たことがあるような、親しみの湧く景色。その得体の知れない断片のような感覚が『at 361°』の景色。 2014 Yuta Nishiura
懐かしくも、、、 甘美に、、、デジャヴに導かれるように、、、西浦裕太さんの世界に浸ってみてください。