2006.2.22 wed. - 3.2 thu.
工藤和彦 展/Kazuhiko Kudou 陶器
2006.2.22 [wed] – 3.2 [thu]
かつて信楽で修行中、知的障害を持つ人達に陶芸指導をした
経験が、工藤さんの制作の姿勢に大きく影響を及ぼしている
ようです。
彼らのおおらかな造形、あらゆるものに左右されないゆとり、意識に片より過ぎない間合い、、、
自分も、湧きあげてくる制作意欲を大切に自然体で作陶した
いと思ったそうです。
1993年、工藤さんは『土が採れる』という情報に誘われ
未知の土地、北海道旭川に移り住む。
自分の身長が生き埋めになるぐらい深く、一人スコップで掘
り貯めた土を素材に器を制作しています。
これが知的障害者施設の近くの牧草地であった事がきっかけか? 工藤さん自らが企画し、初のアートディレクター役をこなした展覧会が、現在開催中です。
タイトルは『大地に生きる気』詳しくは「NO-MA」ホームページをご覧下さい。
住み慣れた土地に根ずいて一生を過ごすことが幸せとされる障害者の風土である土。
中国から黄砂として飛んで来て、施設の彼らも含め日々暮らしている人々の、埃や汗や塵がしみ込み積もった土。
なんとたき火をしただけで、焼き物と化してしまうという土の性格を生かし、障害者とのコラボレーションによる陶芸作品を制作。合わせて、北海道を創作の地と選んだアーティストの作品も紹介しています。
サボア・ヴィーブルの個展も今年で5回目。今回は「皿」がテーマです。
知的好奇心大せいな、若き行動力ある陶芸家とのご縁を大切にしたいと改めて思います。
より深く、作家ご本人をご紹介するページを作りました。
詳しくはストアコラムのカテゴリー『つくる・人』 ぜひご覧下さい