2015.3.21 sat. - 3.29 sun.
皆川 禎子 展
3/25(水)休廊
皆川禎子さんは、バーナーワークというガラスの技法を駆使し,驚くほど繊細で精巧な作品作りをしています。
ガラスの昆虫たちは道ばたで出会った異様な姿そのままです。 触覚や脚のディテールのリアルなこと。 じっと眼にする機会がほとんどないので、つい観察してしまいます。 皆川さんは昆虫のプロポーションや習性など、図鑑やマニアの方の情報をもとに、どんどん深みにはまり制作しているようです。
ちなみに今回のD.M.写真のトンボ「おにやんま」は実物の大きさで制作。 「想像していたより大きくて肉食だし、威嚇されたら怖いな!と作りながら思いました」と。
一方、空想の世界を膨らませて制作されるフィギュア。 今にも動き出しそうなガラスの役者たちのメッセージに誘われ、お伽の国に迷いこんだ気分です。
確かなプロポーションで擬人化され,今にも台詞を口にしそうです。 「小さくて、可愛くて、楽しいものを作りたい、、、」という皆川さん。
今回の個展では、他にボトルやレースの技法のペンダントヘッドなども出品されます。 ますますニッチ(隙間)な世界を求めてやまない、皆川禎子さんの展覧会です。