2006.8.17 thu. - 8.23 wed.
高橋 誠一 展/Seiichi Takahashi 漆器
2006.8.17 [thu] – 8.23 [wed]
「赤と黒 点と線」
”乾漆”という漆の技法があります。
一般には、適当な素材で型を作り、その型に麻布や紙を漆で貼り重ねて適当な厚みを作り、型からはずして造形物とすることをいいます。柔らかな布や紙が漆と結び付くことによって、しっかりとした耐久性を持った造形物になります。
高橋誠一さんの作品には、乾漆だからこそ可能な、個性的で自由な造形感覚が活かされています。
”私の造形の基本は、素材と素材の結び付きにあります。ある素材のもつ力が、漆の生命力と結び付く時にできる形に私は興味をもっています。そのことを考えるときに適切な技法が『乾漆』と考えます。”
”傷がめだたない、塗膜がはがれない、扱いに気を使わない”現代の生活の中で気軽に使える漆器が戻ってくることを願って制作にいそしんでいらっしゃいます。
富山大学芸術文化学部助教授の職に付き、若き学生に漆の美と可能性を伝えようと、教鞭の日々も送っていらっしゃる高橋さん。
今回は「赤と黒 点と線」というテーマをもって、ひとつひとつ時間をかけて制作された漆器展です。
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