2015.10.23 fri. - 11.1 sun.
東 日出夫 展
東日出夫さんの漆器は、『工芸』という技術の領域と、『アート』という表現の領域を合わせ持っています。そして自ら制作する作品には、東さんならではのメッセージがいっぱい詰まっています。
今回のテーマは「酒器」 とりわけ“乾漆のぐい呑み”に想いがこもっているようです。「乾漆でなければならない、乾漆でなければ出来ないデザインがあるはずです。ロクロや指物には無い、なんとなく血が通っているような、温かい有機的なフォルムが気に入っています」と。
今回のD.M.写真にある文様はバッハ直筆の楽譜だそうで。「ウルシは縄文時代から存在している古い素材だから、、、僕の場合、乾漆のデザインはモダンへはいかない」とのコメントも。
ストイックで閉鎖的な印象が強い「漆芸」という世界の中で、東さんは常に個人の仕事として、革新的な意識で制作を続けています。独創性、意外性、かつ伝統、技術を重んじて、、、。