2007.3.1 thu. - 3.8 thu.
竹下 鹿丸 展/Shikamaru Takeshita 陶器
2007.3.1 [thu] – 3.8 [thu]
穴窯で、一週間かけて焼き上げられた作品は、土物特有の侘びた味わいがあり、とても29歳の手によるものとは思えません。
ご両親そろって陶芸家という環境に生まれ育ちながら、二代目という意識は全く持ったことがないそうです。
でも、小学校のころから、当然のこととして陶芸家になろうと思っていたとか、、、。
当たり前の日常として、昔ながらのやり方で、焼き物の仕事に関わっている日々に、満たされ楽しんでいる竹下鹿丸さんは、土を焼くという、この仕事をするために生まれてきた人なのかもしれません。
”誰もやったことがないことをやろうなんて、思ったことがない”と、言い切る鹿丸さん。
その作品は、とても清潔で嫌みがなく、しかし、モノを生み出すエネルギーに満ちています。
”大きい作品を制作する時間が、なかなか持てなかったので、今回はじっくり対峙しようと思いました”と、壷など、大物に挑んでみたそうです。
”窯出し”までは火の神様に託すしかない、この自然と共存した仕事に、生きている確かさを感じている若き陶芸家です。