2007.6.18 mon. - 6.25 mon.
小川甚八 展/Jinpachi Ogawa 陶器
2007.6.18 [mon] – 6.25 [mon]
“急須は、お茶をおいしく入れるための道具”という信念のもと、30年余りもの長い間、急須作りに情熱を持ち続けている陶芸家です。
甚八さん曰く、“お茶がおいしく入る急須を音でイメージすると、スーゥ、ギュッ、フワフワフワー”とのこと。
銅抜きの茶こしの部分から注ぎ口までの、たった3センチあるかないかという短い部分に集中し、気を使って制作するそうです。
茶こしまで流れてきた茶汁が、スーゥとそしてギュッと濾され、フワフワフワーと、すこし嫌々加減で茶が注がれる急須が、おいしいお茶を楽しめる道具という考えに、現在至っています。
30余年、同じことを二度とやらないよう、常に新しいことを試行錯誤してきた日々。
成功も失敗も含め、経験や判断を積み重ねることで“読み”という熟練者特有の五感が備わっていくのでしょう。
“急須だけの作陶だと、重箱の隅をつつくように、どんどん視野が狭くなって本質がわからなくなるので、器などいろいろなものも作っています”と。
サボア・ヴィーブルも共に、30年近いお付き合いになります。“急須の甚八”と言われ続けている陶芸家の個展です。
小川甚八ホームページ
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