2016.5.27 fri. - 6.5 sun.
川端 健太郎 展 “form-language”
なによりも類い稀な個性が、川端健太郎作品の魅力です。
ある時は、磁土の感触に導かれ、導いていくかのように。またある時は、磁土を全く異なる印象の素材に変身させてみたり。いずれの作品も、川端さんの細やかな指先の感触を通してしか生まれない色気があります。「シワシワの造形などは、手の動きの中でこう来たから、次こうしようと、、、。自然のリズムの連続で作っていきます。まず飲み口を考えて茶碗を作るということはないんです」と。
仕上げの表情にも、川端さんならではの仕掛けが、、、。ガラスが溶けることを狙った釉薬の景色。銅など、温度変化による色の仕掛け。いずれ黒ずんでくることを予測した銀彩。その場その場の速攻の対応から、川端作品は生まれてくるようです。
「最近サボテンを育てているのですが、それぞれ違う特有な育ち方をします。自分なりでいいかなと思うようになりました」
今回の個展では、茶碗、ぐい呑、カップ、そしてオブジェなど、川端さんの今を感じる作品が揃います。