2016.6.10 fri. - 6.19 sun.
有永 浩太 展
ガラス制作は、どの技法を用いるかで最終のフォルムや表情が大きく異なります。
有永浩太さんは『ガーゼ』というシリーズで、独特な表情を持つガラス器を作り続けています。透けるような薄い布の質感を持ち、光によっていろいろな表情を見せてくれるそのガラスは、「レースガラス」という、ベネチアングラスの技法に着想を得ています。
もともとシルクロードの歴史や文献に興味があった有永さん。「ガーゼとは、もとは中近東で生まれた絹布の名称。糸を取り出すようにガラスを伸ばし、撚糸のように束ね、線を重ね面を覆う、、、という手間をかけた工程を経ることで、瞬間的に作られる吹きガラスの中に、織物の持つ『時間』を内包できればと考えています」と。
サボア・ヴィーブルでは、初めての個展。酒器をメインに構成された、有永浩太さんのガラス器展です。