生まれ育った北海道に戻ってきて５〜６年になるのですが、かつて当たり前だった自然環境が、今、色鮮やかに自分の周りに満ち満ちています。自然体で無理なく、次々と湧き出るテーマに取り組んで制作しています」と。

シンプルなガラス器が多かった西山雪さんですが、今回は、サンドブラストを施した部分に色を挿し、更に手描きの筆で柄を加えるという、手の込んだ技法に挑んで展覧会に臨んで下さいました。

「野菜を作っている人も、音楽を作っている人も、モノを作る根本的な姿勢は皆同じなんだな〜と感じています。生み出すものが違うだけのこと。今は足もとが見えてきて、これから広がっていくんだという感じで一杯です」こんなメッセージを残してくれた西山雪さん。

サボア・ヴィーブルでは初めての個展です。グラス、ぐい呑み、鉢など、一つ一つの景色が楽しめる一品ものが１００点位揃います。３２歳という若いガラス作家のこれからに、大いに期待が弾む展覧会です。