Exhibition

2016.12.17 sat. - 12.25 sun.

立花 英久 展

立花 英久 展

なおる

立花英久

ストーブの前に
ひざをかかえてしゃがんでいるひとが
かわいていく。
ほんとうなら日かげで時間をかけて
かわいていくが
あるいは日のひかりを浴びたりも
しているけれど
ストーブでかわいていくと
ひびが入り
割れて
思いもよらないところが傷ついている。

ある散文家が
「書きはじめるというのは言葉に傷を
つけて、なおっていくまでの時間をずっと
見ていくことだ。そのなおるまでの時間
が人それぞれちがうだけで、
なおりかけのものもあっていい」
と云った。

なおるのを
ただながめるように。
ひざをかかえていた手が動いている。

Scenery

Current Exhibition

望月薫  /  Who ーMaterialsー

2024.7.20 sat. - 7.28 sun.

望月薫 / Who ーMaterialsー

望月薫さんは土を素材とし、工芸や民藝の観点から轆轤(ろくろ)成形を主とした陶の造形作品を、Whoさんは鉄を素材とし、アートの観点から工芸技法を取り入れた立体作品をそれぞれ展示。人の手によって再構成・構…

Next Exhibition

Archives