Exhibition

2016.12.17 sat. - 12.25 sun.

立花 英久 展

立花 英久 展

なおる

立花英久

ストーブの前に
ひざをかかえてしゃがんでいるひとが
かわいていく。
ほんとうなら日かげで時間をかけて
かわいていくが
あるいは日のひかりを浴びたりも
しているけれど
ストーブでかわいていくと
ひびが入り
割れて
思いもよらないところが傷ついている。

ある散文家が
「書きはじめるというのは言葉に傷を
つけて、なおっていくまでの時間をずっと
見ていくことだ。そのなおるまでの時間
が人それぞれちがうだけで、
なおりかけのものもあっていい」
と云った。

なおるのを
ただながめるように。
ひざをかかえていた手が動いている。

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