2009.6.25 thu. - 7.5 sun.
小川 甚八 展/Jinpachi Ogawa 陶器
2009.6.25 [thu.] – 7.5 [sun.]
「急須の甚八」と言われています。
“急須はお茶をおいしく淹れるための道具”という信念のもと、30年余りもの間、急須作りに情熱を注いでいる陶芸家です。
かたちの美しさはもとより、道具としての機能を重視して、常に新しい試みを試行錯誤しています。
そして、同じことを二度やらないよう自分を律している日々です。
成功も失敗を含め、経験や判断を積み重ねることで“読み”という熟練者特有の五感が備わっていくのでしょう。
『胴抜きの茶こしの部分から注ぎ口までの、たった3センチあるかないかという短い部分に特に集中して作り込み、茶こしまで流れてきた茶汁が、スーゥと、そしてギュッと濾されフワフワフワーと、少し嫌々加減で注がれる急須が、おいしいお茶を楽しめる道具』という考えに現在至っているそうです。
「毎日作っていくなかで、なにかを見つけていくことが、最終的な自分のイメージに近づくことだと思っています」
そして、「急須だけの作陶だと、重箱の隅をつつくように、どんどん視野が狭くなって本質がわからなくなるので、器などいろいろなものも作っています」と。
急須・土瓶・湯のみ・器など、甚八さんの新作展です。
小川甚八ホームページ