2009.10.5 mon. - 10.13 tue.
すずき あきこ 展/Akiko Suzuki 磁器
2009.10.5 [mon.] – 10.13 [tue.]
すずきあきこさんには独自のアンテナがあって、普通では感じにくいなにかを受信しているのでしょうか。
たんたんと繰り返される日々の中で、あたりまえに見過ごされていく情景や人の表情・しぐさなどから、多くのメッセージを拾ってしまう能力にたけているようです。
それらは彼女の視線や感受性を通して、四コマ漫画のストーリーのように心に刻まれ、ひとつのお話として完結されていきます。
登場人物は、懸命であるがゆえに滑稽で、もの哀しささえ感じます。
こと細かい描写による絵付の、皿・鉢・そば猪口・飯碗など。
完結したお話が詰まっている、ふたものなど。
手びねりで作られる、情報満載で表情豊かな立体オブジェなど。
尋ねれば、どの絵柄の所以も彼女の口から聞くことができます。
とても楽しいものです。
「やっと、カタチを作ることと絵を付けることが、自分の中で同化してきました。最近、陶芸家の先生に絵付けのための水墨画を習い始め、陶芸でなにかを表現していくことに、少しずつ自信が湧いてきました」と。
ー日々感動ー 瞬き・まばたき
まさに、すずきあきこさんの今の心情のようです。
気持ちのよいこの季節に迎える、新作展です。
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