2010.1.19 [tue.] – 1.31 [sun.]
羊毛を染め、何層にも積み上げ
フエルト化するまでひたすらに
摩擦や震動を手で直接与え続けて作り上げます。
今回の個展では、連れて歩けるような
小さなモンスターのイメージから
バッグや帽子を制作しました。
ミステリー小説が好きで検事になりたいが故、中央大学法学部法律学科卒業という経歴をお持ちの作家です。
絵を描くのが好きだとか、工作が好きだとかという幼少時代を過ごしたわけでもなく、、、ある日、毛糸屋さんの片隅に置かれていた羊の原毛との出会いが、小野彩香さんをこの道に導くきっかけになったそうです。
「羊の原毛を触っていると自然に手が動き出し、立体物が出来上がっていきます」とは？
“うねうね”“ぽこぽこ”“つんつん”と、もっともっと増殖しそうなフォルムは、まさにモンスターです。
「私はまず、帽子やバッグではあり得ないカタチの型紙から始めます。それをなんとか帽子にしよう、、、バッグにしよう、、、と奮闘していると、思ってもいない立体物が出来上がってきます。頭を入れる位置を変えてみたり、絶対にあり得ない方向から試行錯誤したもののほうが、結果、満足できることが多いです」
「今回は、気になる“手のカタチ”をモティーフにしてみました。それは、人間のものではありませんでした。また、持ち歩ける、一緒にいられる大きさにもこだわってみました」と。
バッグを中心に、帽子などの“小さなモンスター”たちが揃います。