Exhibition

2010.7.22 thu. - 8.1 sun.

正木 春蔵 展/Shunzo Masaki 色絵磁器

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2010.7.22 [thu.] – 8.1 [sun.]
“不意の客にも恥ずかしくなく、茶懐石などの改まった席にも使える、使いやすい食器作り”がモットーの正木さんご夫婦です。
さて個展となると「器屋で扱う食器とは違うものを、、、」と、新たな視点で、あれこれ面白がって、毎回テーマを考えてくださいます。
お二人は、心惹かれる物事の姿や様子、気配など、文化意識や情緒感を心地良く刺激し合える良きパートナーであるようです。
「今度は、何にしようか?」に始まる陰の会話を、一度ふすま越しに聞いてみたいものです。
今回は『玩』
磁器のルーツでもある中国に関しては、若い頃からその歴史や文献、そして漢詩や個々の漢字が持つ意味など、ことのほか造詣が深いお二人ならではのテーマです。
「いずれ、おもちゃとしての玩具という単語になるのですが、もともとは“もてあそぶ”という意味があります」と、正木さん。
中国では、子供が生まれたとき、魔除けの玉として与えたのが『玩』だそうです。
「今となっては、食器もいろいろあるし、“用”だけでなく、愛玩し“もてあそぶ”ことの意味合いも楽しいかと? そんなことで、誰もやらない大変なことを、こちらもあえてやってみようと、、、。楕円やら、正方形、長方形など、入れ子の食器を作ってみました。文様も当たり前では面白くないし、、、と。やっぱりまたもや大変なことになっていまいました」
ここ最近の正木さんの食器は、“写し”ということだけに留まっていません。
絵柄は軽やかで明るく、絵筆のタッチもリズミカルで、とらわれることのない気分の良さが伝わってきます。
“あ・うん”の呼吸を感じながらの、生地作りの道子夫人と、絵付の正木さん。
お互いちょっとは挑戦的に、相手の反応を察しながら作られる食器です。
63歳、熟成したお二人の、今の息づかいを感じてください。
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Artist Information 正木 春蔵

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