Exhibition

2010.8.18 wed. - 8.26 thu.

相場 るい児 展/Ruiji Aiba 陶器

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2010.8.19[thu.] – 8.26 [thu.]
「唐子天遊」
天を自由に漂い舞い遊ぶようなゆったりとした境地で、西洋の寓話から日本の昔話まで様々な物語の中で唐子を遊ばせてみました。
今回は特に根付や帯留を中心に据え出品します。
相場るい児さんは、陶土を素材に、型を使わず土を指で膨らませ、一本のヘラで細かい表情を加えながら立体作品を制作していきます。
どんなに小さくても、自分のメッセージを込め、細部を綿密に作ることにエネルギーをそそいでいます。
ドイツの文学や音楽が好きだった相場さんは、大学でドイツ語を専攻し、大学院卒業後は、音楽パフォーマンスの活動に精力をそそぎました。その後、現代美術のジャンルで、陶人形をモティーフにメッセージ性の強いインスタレーション展を開催。
「重たいメッセージは、対峙した限られた人や、短い時間でしか伝えられないというもどかしさを感じました。持ち帰って、日々の生活の中で感じ取ってもらえれば、、、」と、今の作風に至ったそうです。
“鳥獣戯画”や“百鬼夜行”など、昔の日本の妖怪が持つ、悪戯や愛嬌のセンス。
一方で、不思議の国のアリスの世界。そして、中国の唐子の愛らしさ。
「引き込まれた世界を一度自分の中で消化した上で、新たなオリジナルの寓話としてカタチに留めたい」と話す相場さん。
「今回は、根付など小さい作品を中心に制作しています。陶器で根付を作っている人がいないこと。また、すべてが小さいことで、より細部を観てもらえるのでは?という想いがあります」
それぞれに相場るい児さんの寓話の世界があります。ぜひ浸ってみてください。
ストアコラムのカテゴリー『つくる・人』  をぜひご覧下さい。

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