Exhibition

2010.11.2 tue. - 11.9 tue.

梶 なゝ子 展/Nanako Kaji 陶磁器

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2010.11.2 [tue.] – 11.9 [tue.]
引きちぎられた痕を生々しく残している土の断面。
鋭利なもので削がれたかのような、シャープな土肌。
関わった作者の証しを刻むかのような、ひっかいた線の文様。
梶なゝ子さんの陶作品は、“土を焼く”という陶芸の基本を前提にしています。
とは言え、成形時の“土の姿”そのままを、最終表現にしたいとする意図があって、釉薬を覆いかぶせることはしません。
また、ロクロ成形もしません。
梶さんは“粘土”という地球にしかない素材に関わったことに満足しています。
そして、ひとつの素材として見詰め、自分の呼吸、手の動きなど自然のリズムに逆らうことなく、制作者としての手助けを繰り返して、作品の完成へと導いていきます。
『今日という一日に』というタイトルに、、、
「たんたんとした日々のくり返しです。アトリエの机の前に座って、経験の集積である土に触れた瞬間、日常事としての脳の記憶が、表現者としての私を、宇宙の一部にしてくれているようです」と。
今回の展覧会では、今までの陶作品、うつわに加えて、ドローイングの平面作品が加わります。
鉛筆、クレパスを使って手透き洋紙に描かれた作品は、やはり梶なゝ子さんらしさを留め、決して裏切られることがありません。
アーティストとしての冷静な魂を、幅広く感じてください。
ストアコラムのカテゴリー『つくる・人』をぜひご覧下さい

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