2011.4.2 sat. - 4.11 mon.
小梛 真弓 展/Mayumi Onagi 乾漆
2011.4.2 [sat.] – 4.11 [mon.]
掌 心 地 (てごこち)
『漆』という、時には非日常的なものと思われがちな素材を、まるで導かれた合いの手のように、自由な発想のもと、制作に励んでいる小梛(旧姓・生田)真弓さんです。 小梛真弓さんは、“乾漆”という思いどおりのフォルムを可能にする技法で、今までの漆の世界では考えられなかったアイテムの作品をいろいろ制作しています。 “漆ポッケト”と名付けたいつも身に付けられるモノ入れ、醤油差し、筆入れ、バッグ、アクセサリー、そしてスピーカーボックスなど、など。 「やってみたいと思うことをとりとめなく制作し、やりながら“漆”という素材を、ますます知ることができました。そして、向き合うたびに、漆は生きていると感じます」 『掌心地(てごこち)』・・・ 視覚や手触り、質感、とかいう直接的な感じ方だけではなく、それを手にのせた時、心に響いてくる内面的な感じ方がこの言葉だったそうです。おまけにもともとある日本語ではないそうです。 「これまでは、作品に用途を持たせることが、使う人にとっては身近な存在になると考えていたのですが、この頃は、自然に生まれてくるカタチを作りたいと思うようになりました。『使われないという用途もある』という言葉にも励まされています」 結婚という、新しい境地も存分に生かして、、、。 楽しみな新作展です。