2017.5.26 fri. - 6.4 sun.
鈴木 秀昭 展
細密画のごとく果てしなく描き込まれた文様。金彩を含む多彩な色合い。曼荼羅、天空、宇宙と、どんどんトランス状態に陥りそうな絵付の世界が、鈴木秀昭さんの特徴です。「文様」という装飾性を自分なりの新しい視点でとらえ、作陶を続けています。
「一般的に工芸というと、繰り返しの作業で数を作ることを目的としていますが、私は自分にしか作れない物をあえて作っていこうと考えて、ずっと制作して来ました」と。
鈴木さんは今年の3月、中国の景徳鎮で制作するという機会を得ました。鋳込みの型作りから上絵付けまで、思惑通りに表現してくれる現地の職人達の手を借りて、制作が出来たそうです。D.M.写真は、日本で最終仕上げをして完成に至った作品です。
今回は、この新たな試みで生まれた作品と、ぐい呑の新作が揃います。
「考える事が好きです」と言い切る鈴木さん。毎回、その時々の制作の意味を作品に込めて、個展に臨んで下さいます。