2011.9.28 wed. - 10.6 thu.
かとう ゆめこ 展/Yumeko Kato 絵画
2011.9.28 [wed.] – 10.6 [thu.]
日記を描いている。
きっかけは3月11日。
オロオロするばかり、描いてみることにした。
最初に決めたこと
自分で いい絵 わるい絵 を決めない。
等しく 正直に描く。
描きたいことは 毎日変わってゆき、
発見は毎日ある。
おつむのとびら
こころのとびら
ひらけごま。
かとうゆめこHPより
思い返せば、かとうゆめこさんとは長いご縁になりました。当時は、20代。どのジャンルにも属さない、独特な表現方法が印象的なアーティストでした。ドローイング、コラージュ、フェルトや他の素材など、捕われることなく次々と新しい試みを展開してきました。しかしなにより、その作品は素直で、正直で、見る者の心を奪います。難しくなく、かつ都会的で、表現者の心の底が伝わってくるのです。
シグナルが鳴り始めたようです。『羽』を生やす作業が始まりました。かとうゆめこさんが、震災をきっかけに描き始めた、日記のような葉書サイズの絵。一人でも多くの人に見ていただきたいと思い、展覧会を開催することにしました。ゆめこさんは、展覧会の開催とは関係なく『羽』をはやす作業を続けます。3月11日をきっかけに描かれた今日までの100枚以上の絵。ぜひ見ていただいたいと、心から思います。