2011.10.19 wed. - 10.27 thu.
竹下 鹿丸 展/Shikamaru Takeshita 陶器
2011.10.19 [wed.] – 10.27 [thu.]
竹下鹿丸さんとのご縁は2004年以来、7回目の個展となりました。
益子在住の鹿丸さんは、今回の震災でずっと焚き続けていた穴窯が壊れてしまいました。
全長11メートルの窯を焚くには相応の作品量が必要で、年にたった2回しか火が入りません。その二窯分もすべて壊れ、かつて制作した作品もすべて、破損してしまったそうです。
「でも、制作意欲という自分のモチベーションは下がりませんでした。穴窯も、年内の復旧を目指して再建に取りかかっています。震災以来雑事が多く、土に触ったのは、たったこの10日前ぐらいのことです」と、話してくださいました。
ご両親そろって陶芸家という環境に生まれ育ちながら、二代目という気持になったことは一度もないそうですが、、、。
日本人特有の焼き物の風情を大切にし、“火の神様に託す”という、自然と共存する仕事のありがたみを満喫しています。
そして、益子という産地にもこだわり、33歳という若き役割も感じている陶芸家です。
「窯がないので、今回は知人のガス窯を借りて制作します。新しいことを試みるには余裕がないのですが、なにしろ続けられるという第一歩の展覧会です。久しぶりに土に触った時の感触が、ワクワクと嬉しかったです」と。
こんな時期に巡り会う展覧会の開催も、改めてまたご縁かと思っています。