2011.11.8 tue. - 11.17 thu.
岡野 香 展/Kaori Okano ガラス
2011.11.8 [tue.] – 11.17 [thu.]
岡野香さんがチェコに居を移し、現地で制作した作品展としては二回目となります。
少しずつ、制作意欲がアートの領域となり始めたのでしょうか。
展覧会タイトルが、「ガラス絵展」となりました。
ガラスを素材としたその平面作品は、不思議な立体感と奥行きを感じさせます。
板ガラスのパーツを意図した色調に仕上げようと、長年の試行錯誤と工芸的な技術が駆使されています。
一方、絵画的な色彩構成には、持ち前のアート感覚が発揮されています。
この工芸とアートの絶妙なバランスが、岡野さんの持ち味であり、ホテルや公共施設の壁面など、その場にふさわしい大掛かりな作品も数多く手がけています。
「日本を離れて制作していても、自分が作ったものを通して、いろいろな人や空間と関わっていけることが、この仕事の最大の魅力です」
「地平線まで見渡せる、平地が続く国に住むようになったせいか、空間に対する感性が変わったように思います」と話す岡野さん。
妻として母として、異国の地で新たな人生を歩みつつある岡野さんですが、制作意欲が絶えることがありません。
日本で開催される個展。やっぱり楽しみです。