2012.2.18 sat. - 2.27 mon.
矢沢 光広 展/Mitsuhiro Yazawa 漆器
2012.2.18 [土] – 2.27 [月]
「“クヌギ”の材木を庭に放置していたら、こんなに反ってしまったので、そのまま器の形状にして作ってみたんだけど、、、」と、見せて下さったのが、この写真の変形皿です。
自然な反り具合と変形の様。手刳りで一刀、一刀彫り進められた刀痕の味わい。そして、無骨で懐かしい木の風合い。
「クヌギの木は、硬く成長が早いので、いわゆる里山の樹木として薪や椎茸栽培などに利用されています。工芸品の素材としては見向きもされなかったんだけど、、、。この無骨さに魅力を感じています」と、矢沢さん。
作意を感じさせない自然で美しい形を求め、下地の段階で充分に配慮された丈夫さが矢沢光広さんの漆器の特徴です。
新しい素材との出会で生まれた新作も出品される、今回の漆器展です。