2017.9.22 fri. - 10.1 sun.
植葉 香澄 展
「手捻りで一つ一つ、器を作ってみました。『見立て』で色々に使えるもの、、、例えば向付にもなるし茶碗にもなる器。テーブルに一つでもあったら楽しい器、毎回違うものを盛り付けてみたくなる器、揃いでなく一個、一個、違う器があっても良いのでは、、、?と思って、器をたくさん作りました」と。今回の植葉香澄さんの展覧会は、器がメインです。
日本の伝統的な文様、タトゥーにある文様、好きで描くスカルやコウモリなど、異なるルーツの象徴的な柄がミックスされた密度の高い絵付けに、得体の知れない動物にも似た、ユニークなフォルム。植葉香澄さんは『キメラ』というシリーズで、独特な世界観を持つ一連の陶芸作品を制作し続けています。
友禅の絵師だった祖父の元に育ったからでしょうか。装飾過多にもかかわらず、混在した文化には不思議な懐かしさがあり、居心地の悪さを感じることがありません。日本の陶芸の伝統を踏まえながらも、アーティストとしての自由な表現が生きた楽しい作品です。
「器を作りたくなりました。料理の邪魔にならないよう私なりに考えてみました。染付だけで仕上げた器もあります」ということで、皿、鉢などを中心に小品がいろいろ揃います。楽しみです。