透明なガラス板を積層、接着、研磨した塊を透過した光は虹色に見えます。光や風は、姿形こそありませんが、儚さや美しさ、時に力強さなど様々な印象を与えてくれます。作品の中の虹を見る時、一瞬でもそれに近い感動やみずみずしい感情を感じていただけたらと思います。 水上希望
水上希望さんの作品は、初めて目にするガラスの表現です。まるでマラソンランナーのごとく、スタート地点を出発してからなんども立て直しをし、長い段階を経て「虹を見る」という完成に至ります。
「逃げがきかない作業が、自分の性分に合っている」という水上さん。類稀な水上さんの作品を、ぜひ間近でご覧下さい。