2018.6.29 fri. - 7.8 sun.
小川 郁子 展
伝統技術が駆使されている工芸の美しさには、安心感があります。同時に、伝統を継承したいという作家の創作意欲を強く感じます。
小川郁子さんは、江戸切子では珍しい曲線の紋様を取り入れたり、カットを深くして、立体的で動きのある造形を試みたりと、自分ならではの表現に挑戦しています。
9年間もの間、江戸切子の第一人者に師事して修行を経験したこともあり、日本伝統工芸展には毎年入選という経歴ながら、つねに焦らず、等身大での制作姿勢も彼女の魅力の一つです。
「今回は、夏を意識して、爽やかな色合いを、、、。また会期中に七夕があるので、星を意識した五角形の文様の割付けも、初めて試みてみました」との談。人気のぐい呑や帯留も出品されます。毎回、楽しみな展覧会です。