2018.9.22 sat. - 9.30 sun.
すずき あきこ 展 「淡い記憶と憧れの景色」
すずきあきこさんは、ひとつひとつお話を紡いでいくように、手捻りで陶作品を造形していきます。絵付のテーマは身近に起きた事や心に残った風景など。その時々の出来事を再現するかのように、心を込めてストーリーを描いていきます。
あたり前に見過ごされていく日常のひとコマに、愛おしいまでのメッセージをほっこりと感じとることが出来ます。
「最近台湾を旅して、お母さんになって忘れていた一人でいた時の感じを取り戻しました。日常を離れた時、久しぶりによみがえったあの記憶は、自分にとってとても大切な事だと気付きました」
そんな気持ちが、今回の展覧会の作品作りにも影響しているようです。手回しのオルゴールが内蔵された作品6点を始め、ランプシェード、壁掛けの作品、鏡、そしてそば猪口、皿など。ひとつひとつの作品に、彼女の「淡い記憶と憧れの景色」の断片が込められているのでしょう。
毎回、心和む展覧会です。