2018.10.19 fri. - 10.28 sun.
田中 千絵 金工展
銅や真鍮を素材に、鍛金の技法で制作を続ける田中千絵さん。そのひとつひとつには、それぞれの個性や人格があるかのよう、、、。今にも動き出しそうな、しゃべり出しそうな、共に暮らし、楽しみを分かち合える、陽気な気分の作品です。
ひたすら金属を叩いて造形される鍛金という技法。「まずは 計画に従って銅板を切って叩いて形を作り始めます。そのうち、銅板が成りたい方向性を示してくるので、話し合いながら、お互いの決着がついたところが最後の形となるのです」と話す田中千絵さん。
無心に、誘われるままに手を動かし、作る喜びがエネルギーとなって、形に納まっていくのでしょう。「今回の個展では、より形を進化させ、かつ明るくポップな色合いを意識しました。皆様がどんな使い方をして下さるのかが、私の楽しみでもあります」と。
『小さめの舟』『動物の沓』を始め、『急須』や『蓋もの』『箱もの』など。オブジェとしても見応えがあり、使い方にも発見がある、オリジナリティー豊かな作品が勢揃いします。