2019.3.15 fri. - 3.24 sun.
片山 亜紀 展
片山亜紀さんの作品は、いづれもシンメトリーを避けた、居心地の良い納まりを保っています。年月を重ねた大自然の片鱗さえ感じさせるその原点は、片山さんが生まれ育った自然環境の記憶の断片によるそうです。
板状の土を重ねた塊から、形を刳り貫いていく『積層刳貫手』色味を加えた土を何層か重ねた独自の粉引『色層』。片山さんは、この二種類の技法で表情の違う作品を制作しています。
今回の展覧会では、中国茶用の茶杯、片口なども出品されます。「お茶に関する考え方や活動にとても共鳴できる方との出会いがあり、中国茶に近づくきっかけとなりました。かつてから日常には、お茶を共にする穏やかな時間を持つよう心がけています。今は中国茶に関心があり器も作っています」と。
他にぐい呑、小皿、花器など、ひとつひとつていねいに作られた作品が揃います。