2019.4.26 fri. - 5.6 mon.
鎌田 克慈 乾漆の器 展
「乾漆」とは、阿修羅像に代表される技法です。型に麻布を貼り重ね、漆で固め、型を取り除くという手法なので、最終のフォルムは自分の意図するところとなります。
自由な造形を楽しむオブジェ作家が多い中、鎌田克慈さんはシャープなフォルムと軽さを生かした器の制作に取り組んでいます。有機的で心地よい納まりを狙って、フォルムの基となる原型は自ら作ります。旧くから伝え残された乾漆の器が少ないため、鎌田さんは、独自の試行錯誤の中、こだわりを持って制作を続けています。
今回の個展では初めての加飾に挑戦。テクスチャーとして石目塗りを施し、ホワイトゴールドの粉を蒔いて金属質の色味で加飾をするという、新しい試みの器が出品されます。