得体の知れない動物にも似た、ユニークなフォルム。伝統的な吉祥文様や、スカル、コウモリなどの絵付。植葉香澄さんは「キメラ」というシリーズで、密度の濃い色絵を施した、独特な世界観を持った陶芸作品を制作し続けています。
手捻りで造形された立体に、異なるルーツの象徴的な文様が混在している、装飾過多な印象の作品ですが、居心地の悪さを感じることがありません。陶芸の伝統技術を踏まえながらも、アーティストとしての自由な発想と表現が生きています。
サボア・ヴィーブル8回目となる今回は、進化し発展した「キメラ Evolution」用途がありながらも、オブジェとして楽しめる器なども出品されます。