素材を意識させない程に、スタイリッシュで都会的な印象の作品です。坂井直樹さんは「鍛金」という技法で、火を使い、金槌で叩いて、鉄を造形していきます。センス良くデザインされた作品からは、華奢で繊細な空気感が伝わってきます。
「用」だけではなく、作り手の喜びである「美」も手に入れたいと、、、。湿気が多い金沢の地では、鉄錆が眼に見えて反応することに、ますます生き物としての“鐵”の魅力を感じているようです。
今回の個展では、切子作家である奥様のガラス作品とコラボした「ハコ」も出品されます。他に薬缶、一輪挿し、壁掛の平面作品などが揃います。