2020.4.3 fri. - 4.12 sun.
八代淳子 漆展
「漆の制作では、偶然性を狙うという事はあり得ないのです。生地を作り始めた時から、常に完成形があります。なので、ひたすら作品のスケッチをしています」と。八代淳子さんは、生地作りから仕上げまでの全工程を、すべて自身で制作します。
その作品は、かつての漆器の印象にとらわれることがありません。形、質感、色合い、アイテムなど、何ともスタイリッシュですが、漆の特性が生かされています。
「仕上げのテクスチャーは、デザインの一部として考えています」という八代さんは、多くの技法を取り入れています。彫刻刀での彫の紋様、チェンソーでの刃つり目、和紙のテクスチャー、木肌を生かす摺漆、錫粉の金属色、そして異素材との組み合わせなど。
今回の個展では、DM写真の乾漆の作品も加わり、折敷、盆、注器、お重、ぐい呑、皿、椀など、多岐に渡り出品されます。