2020.11.14 sat. - 11.22 sun.
西山 雪 展 | うたかた
夏の終わりと秋の匂い、そして冬のはじまり。自然はあっという間に景色を変えて行きます。水辺の苔の小さな世界、そこに佇む可憐な花、華やかに色づいた秋の野に舞う雪虫、北海道を旅する中で出会った自然の一瞬を描きました。
ふと立ち止まって感じる季節の移ろいを、ていねいに情緒的に、ガラスに映し描いた作品を作り続けている西山雪さん。
その基となるガラス器は、宙吹きで自から成形します。その後サンドブラストの彫りに加え、エナメル彩で細やかに描いていくという、手の込んだ技法に取り組んでいます。
北海道の自然環境を全身に浴びながら、心を込めて丹念に制作された今回の作品は、ガラス作家としての新たな意慾を感じます。西山雪さんの楽しみな新作展です。