Exhibition

2012.8.29 wed. - 9.6 thu.

片山 亜紀 展/Aki Katayama 陶器

片山 亜紀 展/Aki Katayama 陶器

規則性のない、流れに漂うような縞の文様。
居心地の良い納まりを保っている、柔らかな歪み。
片山亜紀さんが生み出す陶作品の表情には、年月を重ねた大自然の片鱗を感じます。それは、生まれ育った自然環境の記憶の断片が、彼女の美意識の原点となっているからでしょうか。

片山さんが行き着いた「積層刳貫手」という技法。
また、シンメトリーを避けた、手びねりによる心地の良いフォルム。
これらのバランスは、まぎれもなく彼女に備わった天性としか言いようがありません。

今回の個展では、化粧土の器作りにも力を注いでくださっています。
「使うことでの油染みなど、いろいろ改善したい問題がありました。やっと、油染みを気にしないで使える仕上げを習得できたので、器もいろいろ制作してみました」と。

日本の四季を存分に感じて育ち、「茶道」にも心得があり、「わび、さび」に通じる日本人特有の情緒を持ち合せている若き陶芸家です。
時間と手間をいとわない、そして、わざとらしさの無い洒落た印象の作品です。
年々完成度を増し、サボア・ヴィーブルでは5回目となる個展です。

Scenery

  • 茶道具

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