Exhibition

2012.9.8 sat. - 9.17 mon.

五味 謙二 展/Kenji Gomi 陶器

五味 謙二 展/Kenji Gomi 陶器

五味謙二さんにとって陶器の制作は、自分の心の鏡でもあるようです。
“土を閉じ込めようと、奢った意識になってはいないか?”
“土が持っている本来の特性を、生かしきっているのか?
謙虚に、真摯に、自分と向き合って制作を続けています。

長い時間浸食された土器の質感や息づかいに魅せられて、この道に入ったという五味さん。
制作行程には、惜しみない手間と時間をかけています。
土の表面を叩いたり、伸ばしたり、何度も引っ掻いて顔料を塗り込んだり。
そして、厚い皮膜で被って本焼した後、剥がすことでまた削ったり、磨いたりと、、、。
「思いがけない質感や色合いとの出会いはまるで発掘気分で、ワクワクします」との談。

2011年「日本陶芸展」では、準大賞を取得。
「気持の上で、本質的には変わっていないと思っているのですが、どこかでペースが守れない自分を感じていました」
立体作品の評価が高く、器作りから離れてしまったというこの一年。
「器と立体作品を作り分けている意識はまったくなかったのですが、久しぶりに器を作ってみて、チャンネルが違うことを発見しました。サボア・ヴィーブルは自分の定点観測みたいな展覧会なので、一年間の成果を次につなげるための発表の場として取り組んでいます」

2006年の初個展以来、毎年展覧会を続けてくださっている五味さんです。

今回は立体作品はもちろん、器の制作にもエネルギーを注いでくださっています。

ますますの活躍が期待される若き陶芸作家の一人です。

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